- 2005/10/04 掲載
NECとオラクル、ITシステムの基盤ソフトウェア分野で戦略的技術提携
NECとオラクルはグリッドコンピューティング技術やSOA、データ統合技術をはじめとするITシステム基盤の最新技術の顧客への提供を迅速に行うために、開発レベルの戦略的技術提携に合意したと発表した。
この新たな提携により、顧客並びにシステムインテグレーターは、社会インフラ化が進むITシステムを、より安全で、安定稼動し、運用管理が容易な基盤へと迅速に改新することが可能になるとしている。また、現存するメインフレームのITシステム基盤をオープンシステムへと移行を推進し、顧客企業の運用コスト低減を可能とするとしている。
NECとオラクルの戦略的技術提携の骨子は以下の通り
1)戦略的技術提携に基づくリソースの投入
・総勢20人体制による開発&営業推進チームを組織
・オラクル・グリッド技術、フュージョンミドルウェア関連製品や、NECのハードウェア(サーバコンピュータ・ストレージ)、ソフトウェアなどの開発や検証に必要な両社の製品と技術の投入
2)両社によるソリューションの開発に伴う検証とフィードバック
・NECのVALUMOとオラクルのグリッド技術を開発段階から組み合わせ、ハードウェアの構成やソフトウェアの仕様などを製品出荷以前に相互検証し、最適化された戦略的技術を迅速に顧客のシステムのプラットフォームに適用することが可能。
・市場の様々なニーズに柔軟に対応できるSIプラットフォームを提供するため、SIにおける課題解決に共同で取り組み、ソリューションの内容を迅速に最適化し、SIノウハウの確立と、SIコストの削減にむけた関連製品開発するなど、ターゲット市場に合わせたオペレーションを実行する。
3)新たな市場開拓
・両社の組み合わせで高い実績を誇る官公庁、通信業、金融などの分野において基幹システムのオープン化を推進する。また、中小の企業をターゲットにした低コストで構築できる高可用ソリューションを開発し提供する。
・提携に基づく戦略技術チームが開発するソリューションを用いて、グリッドコンピューティング技術、SOA、データ統合技術などを、顧客のシステムのインフラとして提供。
NECとオラクルは、本提携強化を通じて最新技術をタイムリに市場に投入し、企業や社会の基盤となる高度な基幹システムを迅速に、低コストで提供することを目指すとしている。
関連コンテンツ
PR
PR
PR