シエンプレ WEBコンサルタントシニアマネージャー 桑江 令
2010年、シエンプレに入社。 多くの企業のWeb戦略策定や実施に携わる。セミナー講師や社内講師などを多数務める。 警察庁サイバーパトロールや地方自治体のプロジェクトなどを担当。 NHKやネットテレビへの出演、出版社でのコラム、日経新聞やプレジデントへのコメント寄稿を担当。一般社団法人テレコムサービス協会 サービス倫理委員も務める。
コロナショックにより激動だった2020年だが、実は“デジタル・クライシス”拡大の年でもあった。デジタル・クライシスとは、これまであったWEB上のリスク(デジタルリスク)、ネット上の風評被害、SNSでの炎上がさらに進み、企業の社長交代や業績悪化、株価下落、果ては廃業といった、正に“クライシス”を招いてしまっている現状のことを指す言葉だ。2020年は1400件以上発生し、その拡大傾向は2021年になっても続いている。今回は最新のリスク傾向について、2021年1月に筆者が所属する「シエンプレ デジタル・クライシス総合研究所」が発行した「デジタル・クライシス白書2021」(以下「白書」と記載)の調査結果から、考察していく。