- 2025/04/28 掲載
NEC、今期の減収増益予想 米関税の動向次第で上振れも
Kentaro Okasaka
[東京 28日 ロイター] - NECは28日、2026年3月期の連結業績(国際会計基準)について、調整後の営業利益が前年比8%増の3100億円になりそうだと発表した。ITサービスでは国内・海外ともに減収を見込むが、収益性向上などにより増益を計画している。
IBESがまとめたアナリスト13人のコンセンサス予想の平均値2875億円を上回った。海外のITサービス事業では統括機能を欧州に移転し、成長戦略を加速させるとしている。売上収益は同1.9%減の3兆3600億円を見込む。
森田隆之社長は決算説明会で、トランプ米政権の関税政策の影響について「今年度の事業計画の開示を控える企業が増えていることもあり、まだまだ見極めるには早すぎる」とした。現時点で顧客からプロジェクト延期などの話は出ていないという。企業の設備投資やIT投資にどう影響するかについては「あと2カ月くらいすればもう少し見えるようになるのではないかと期待している」と語った。
その上で「トランプ関税の動向がクリアになり、マーケットが安心して投資するようになれば、さらに上振れた数字を出すことができるようになると考えている」と見通した。
同社が発表した25年3月期の調整後の連結営業利益は前年比28.4%増の2871億円だった。
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