- 2025/04/28 掲載
午前の日経平均は続伸、米中摩擦緩和を好感 中盤から見送り商状
地合いを好転させた背景にあるのは、中国との貿易戦争が緩和するという期待感にほかならないが、日本株は時期的に大型連休に差し掛かったため、参加者不足が指摘されて徐々に模様眺めとなった。
市場では「月末月初接近とあって、内外ともに重要統計がめじろ押しであり、これらの結果を見たい」(国内証券ストラテジスト)との声がある。さらに、米国では超大型ハイテク7銘柄「マグニフィセント・セブン」の中でアップル、アマゾンの決算発表を控えるほか、国内も決算発表シーズンが本格化するため、動きが取りにくいという。
野村証券・ストラテジストの澤田麻希氏は「米中摩擦の緩和が好感されたのは確かであるが、激変緩和との見方もあるため、もう少し見極めたい。また、日米ともに決算発表を控え、上値を取る動きは限られる」とコメントしていた。
TOPIXは1.03%高の2655.23ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆1281億3400万円だった。
東証33業種では、値上がりは輸送用機器、海運業、銀行業、建設業など28業種、値下がりは繊維製品など5業種だった。
個別では、トヨタ自動車など主力株が堅調なほか、ファーストリテイリングもしっかり。今期大幅増配見通しを発表した愛知製鋼が大幅高。一方、ソフトバンクグループ、アドバンテストはさえない。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1091銘柄(66%)、値下がりは480銘柄(29%)、変わらずは61銘柄(3%)だった。
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