スタンフォード大学 客員研究員 友澤 孝規/カリフォルニア大学サンディエゴ校 公共政策大学院 安藤 尚貴
友澤孝規
東京大学工学部卒業後、同大学院の技術経営戦略学専攻にて博士号を取得。経済産業省に入省後、アベノミクスの実行などの業務経験を経たのち、2018年にエネルギー基本計画見直し作業の中核を担ったことで経済産業大臣より優秀職員表彰を受ける。現在は、スタンフォード大学に客員研究員として留学中。
安藤尚貴
京都大学法学部卒業後、経済産業省に入省。エネルギー基本計画の改定、福島復興支援(主に産業復興)などの業務経験を経たのち、製造業の第4次産業革命対応の担当者として、デジタル化対応への支援やものづくり白書執筆などに従事。現在は、カリフォルニア大学サンディエゴ校公共政策大学院に留学中。
世界のエネルギー構造・産業は、変革の波にさらされている。足下ではシェール革命の影響が大きいが、さらなる変革が同時並行的に進行している。スタンフォード大学では、それを「Decarbonization(脱炭素化)」「Decentralization(分散化)」「Digitalization(デジタル化)」という3つのメガトレンド(=「3D」)として教えられる。さらに日本では「Depopulation(人口減少)」と「Deregulation(自由化)」の2つを加えた「5D」も無視できない。今、シリコンバレーではこの「3D」「5D」をビジネス機会としてとらえたスタートアップがいくつも起ち上がり、日本企業を含む大手を巻き込みながら時代の波に適応しようと奮闘している。