金澤 明彦
アリックスパートナーズ・アジア・エルエルシー
ディレクター
24年以上にわたる製造業および金融業双方での豊富なビジネス経験を有している。
具体的には、石油業界および消費者向け金融業界における国際企業でのマネジメント・ポジションで広範囲な実務経験を持つ。特にシックス・シグマの手法を駆使したプロセス改善やIT関連プロジェクトにおいて豊富な経験と実績を有しており、また日本企業と米国企業の合弁会社のマネジメントという貴重な経験も積んでいる。
【アリックスパートナーズについて】
アリックスパートナーズは、米国デトロイトに本社を置く世界最大規模の「企業再生専門のプロフェッショナルファーム」。日本支社は、アジア初の拠点として2005年に設立された。
現在、日本オフィスでは20数名のプロフェッショナルスタッフが、緊急対応を要するような苦境や危機に陥った企業の支援業務に特化し、「再生専門のプロフェッショナル集団」として数多くの成果を遂げている。
過去2回、企業にとってシステム関連コストやシステム・プロジェクトは、そのコスト支出や投資の意思決定が高度化できないという意味で経営管理上の宿命ともいうべき弱点になっているという現状、またその根本原因はシステム関連コスト(特に投資)には、経営と当該(ユーザー)部門の間にシステム部門という第3のステークホルダーが存在し、カネの支出と成果を出す部門が一致しないこと、また各ステークホルダーの思惑がバラバラで、本来目標とすべき“戦略的投資”の象限にたどり着けない(そこから離れる力がはたらく)ことにあることという問題提起をしてきた。最終回の今回はこの問題の解決に向け、経営者は何をすべきかを考察してみたい。