マクニカ 中西 基裕(CISSP、CISA、情報処理安全確保支援士)
CISSP、CISA、情報処理安全確保支援士資格を保有。2003年より情報セキュリティ業務に従事。SIer、大手電気通信事業者を経て、現在は株式会社マクニカにてASMサービスを担当。多岐にわたる業務経験から、ガバナンスや脆弱性対策などセキュリティに関する豊富な知見を有し、過去にIPA「10大脅威」の企画・構成・執筆を3年間担当(2013、2014、2015)、NISCのコラム執筆(2022年度)を担当した。2020年より「10大脅威」選考会に参加。セキュリティイベント運営者の顔も持ち、2008年より「謎な飲み会(カンファレンス)AVTOKYO」の運営メンバーとして活動中。日本ハッカー協会のHack Fes.の運営にも協力している。
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CTEM(Continuous Threat Exposure Management:シーテム)とは、ガートナー社が2022年に提唱した言葉で、サイバー攻撃の対象となりうるIT資産が受ける脅威に対処するためのプログラム(手法、プロセス、フレームワーク)のこと。クラウドサービスやリモートワーク、IoTデバイスの普及が進み、組織や企業のIT資産は社内外のネットワーク上で広範囲に分散している。そうした中、CTEMは変化する脅威環境に合わせて継続的に脅威を見つけて改善していくための有効な手段として注目されている。本記事では、CTEMを基礎から解説するとともに、実装のための5つのプロセス、導入にあたっての注意点、ASM(アタックサーフェスマネジメント)との違いなどを解説する。