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ライバル選手の戦いぶりを試合映像で確認し、攻略法を練る
国際大会で活躍する日本代表チームのアスリートや、所属団体に対する医科学的な支援を目的として2001年に設立された国立スポーツ科学センター(JISS)。世界レベルのトレーニング施設である味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)とともにハイパフォーマンススポーツセンター(HPSC)を構成し、最先端のスポーツ科学・医学・情報の研究に基づく支援を通じて、日本の国際競技力の向上に貢献している。そのスポーツ科学部でスポーツバイオメカニクスの専門家として活動する尾崎 宏樹氏は、2017年、日本代表チームの国際競技力向上を担う公益財団法人日本卓球協会(以下、日本卓球協会)より、「国際大会の試合映像の分析をAIによって効率化できないか」との相談を受ける。
「JISSでは、それまでも試合映像の収集や科学的な分析に基づく選手のフォーム改善などで日本卓球協会の活動をサポートしてきました。協会のスポーツアナリストらが収集した試合映像は、JISSが運営するスポーツ映像データベース『JISS nx』に登録します。それを国際大会に参加する選手やコーチが閲覧して各国の強豪選手の直近の戦いぶりを確認し、対戦時の作戦を立てるのです」(尾崎氏)
選手やコーチにとっては、この映像情報が極めて重要だと日本卓球協会でNTC専任コーチングディレクターを務める山田 耕司氏は強調する。
「国際大会のスケジュールは過密であり、ライバルの試合映像に全て目を通す余裕はありません。そこで、アナリストが試合映像から内容を分析し、得点数などの基本的なスタッツ(注1)と、サービス時やラリー開始・終了時などを示すタグを映像の該当個所に付けていきます。これらを頼りに見たいシーンを探すことで、選手やコーチはより効率的に試合の内容を確認できるわけです」(山田氏)
・日本代表チーム監督の一言「卓球にもAIを応用できないか?」
・映像は不鮮明、撮影アングルもバラバラ…アルゴリズム開発の“苦悩”
・選手が分析に費やしていた時間を大幅に短縮、アナリストはより高度な分析へ
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