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  • 2019/06/13 掲載

なぜNTT東日本はAI・IoTに「本気」なのか?スマートイノベーションラボの裏側

SOMPOや博報堂、埼玉県も実証実験に参加

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NTT東日本は2018年6月、通信ビルなどの自社アセットを活用した共同実証環境である「スマートイノベーションラボ」を設立した。パートナー企業や大学などと共に、AI(人工知能)・IoT(モノのインターネット)技術を活用したビジネスモデルの早期実現、社会実装による社会課題の解決を目指している。同社の取り組みは、今後のAI・IoTの普及にどう貢献していけるのか。またそれを支えるプラットフォームへのこだわりとは。3人のキーパーソンに話を聞いた。

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NTT東日本がAI・IoTに注力する理由とは
(©immimagery - Fotolia)

「具体的に何をしたらいいのか分からない」に応える

──スマートイノベーションラボを設立した背景には、どのような課題認識があったのでしょうか?

黒澤 大志氏(以下、黒澤氏):日本では今、少子高齢化や地域の過疎化、またそれに伴う人手不足などの課題に直面しています。これは今後も加速していく流れでしょう。それに対する解決策として、AIやIoTへの期待が高まっています。

 しかし、多くの企業や研究・教育機関では、AIやディープラーニングの実践において、「具体的に何をしたらいいのか分からない」という声も聞かれます。

──実際は、何がそのハードルになっていると思いますか?

長谷部 豊氏(以下、長谷部氏):たとえばディープラーニングでは、製造業などが「人手作業の自動化」といった可能性を模索して取り組んでいますが、どこまでの精度が出るかは分からないところもあります。そこでまずは実証実験を行うことになりますが、その際に「どの企業や研究機関と協業すればよいのか」「どうすれば技術者を見つけられるのか」が課題となっています。

 実際、自社でAIやディープラーニングに詳しい人材を抱えている組織は極めて少なく、人材育成にはかなりの時間がかかります。そのため、パートナー企業を案件ごとや課題ごとに探して、試行錯誤を始めている段階にあります。

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NTT東日本
プロダクトサービス部 プロダクトイノベーショングループ プロダクト戦略担当 担当部長
長谷部 豊氏
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・高速処理が可能なGPUサーバやAIの学習高速化技術などを採用
・どんな環境でも柔軟に、スピーディに
・画像解析AIを活用した埼玉県の取り組み

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