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データドリブンな経営に舵を切る必要性
──保険業界ではデジタル技術の進化でどのような「ゲームチェンジ」が起きているのでしょうか?中林氏:デジタル化の流れは、グループCEO 取締役社長の櫻田(謙悟氏)からの強いメッセージでもあります。グループのブランドステートメントは「保険の先へ、挑む」。デジタル化により、ペイメントの仕組みやデバイスが大きく変わっており、保険のビジネスモデルは大きく変わっていくとの危機感を持っています。
主力の自動車保険を見ても、モノとしての自動車は事故を未然に防ぐ安全装置が高機能化し、自動運転も視野に入ってきました。また、シェアリングエコノミーをはじめ、所有の形態も変わってきています。自動車保険も大きく変わる可能性があると感じています。
──そうした状況に対応するため、社内の組織をどう変えたのでしょうか?
中林氏:2016年度の中期経営計画からデジタル戦略を掲げ、2017年4月に「デジタル戦略部」を立ち上げました。グローバルな視点で新しい考え方を取り入れるため、シリコンバレーやイスラエルにも拠点を構え、東京と連携。CDO(Chief Digital Officer)にはシリコンバレーでの豊富な経験を持つ人材を招聘し、これらが一体となった「SOMPO Digital Lab」を誕生させました。
これは、保険会社のR&D部門とのコンセプトで、「その先へ、挑む」ために、保険を軸にビジネスモデルの変革に取り組んでいく組織です。
たとえば、保険というのは、リスクマネジメントの考え方である「許容」「転嫁」「軽減」「回避」のうち、「転嫁」の役割を果たすものでした。しかし、データを活用し、「軽減」や「回避」の領域にも、保険会社として何かサービスが提供できないかと考えています。
既存のビジネスアセットを活用し、高齢者、介護事業などの買収によるポートフォリオ拡大によって新しいサービス産業に参入していくつもりです。
AI活用のデータ基盤として「SOMPOデータ・プラットフォーム」の開発に着手
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