中国工業部門利益、第1四半期は前年比＋0.8％　増加に転じる

[北京 ２７日 ロイター] - 中国国家統計局が２７日発表した第１・四半期（１─３月）の工業部門企業の利益は前年同期比０．８％増の１兆５０００億元（約２０５８億６０００万ドル）だった。１─２月の０．３％減からプラスに転じた。

３月単月は前年比２．６％増加した。ただ、米国との貿易戦争が激化する中、中国工業部門企業は今後、圧力にさらされる可能性が高い。

２０２４年は３．３％減だった。統計局高官は、昨年第３・四半期以来の減少傾向を覆すものと指摘した。消費財の下取りキャンペーンの効果で、ウエアラブル・スマートデバイス製造セクターの利益は７８．８％急増、家庭用キッチン機器メーカーの利益は２１．７％増加した。

同高官は「現段階では、外部環境はより複雑で厳しくなっており、不安定で不確実な要因が増加している」と述べ、政府は政策実施をさらに強化し、企業の収益性の継続的な改善を促進するとの姿勢を示した。

第１・四半期の中国の工業部門利益は国有企業で１．４％減少。民間企業も０．３％減少したが、一方で外資系企業は２．８％増加した。