- 2025/04/17 掲載
NY外為市場=ドル下落、日米関税協議など注視
ジェフリーズ(ニューヨーク)のグローバル為替担当責任者、ブラッド・ベクテル氏は「米中がこう着状態にあるため、われわれは現在、他の国々とどのような合意が成立するかを見守っている。合意を発表する可能性のある大国がいくつかあり、少なくとも米政権が関税で何をしようとしているのかの枠組みが定まるだろう」と述べた。
この日は赤沢亮正経済再生相が関税協議のため訪米する。トランプ米大統領は、関税と軍事支援費を巡る交渉で日本政府代表が16日に米国に到着するとし、会合には自身も出席すると明らかにした。。
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は16日、関税回避のための前倒し輸入が国内総生産(GDP)に重しとなる可能性が高く、米経済成長は減速しているようだと述べた。また、FRBが介入して市場の変動を抑えるという期待はおそらく見当違いだと示唆した。
ユーロは終盤で0.84%高の1.1376ドルとなった。
ドル/円は一時142.03円まで下落した後、終盤は0.71%安の142.22円となった。
ドルは対スイスフランでは1%下落し0.815スイスフラン。4月2日の相互関税発表以来、スイスフランはG10通貨の中で最も上昇している。スイス中銀はフランの変動を制限するために市場に直接介入することが多いが、こうした行動に対する米国の懸念を考えると、負のリスクもある。
INGのグローバル市場責任者、クリス・ターナー氏は、スイス中銀が介入しない可能性があるとの市場の憶測により、トレーダーらはフラン購入に一層自信を持てるようになるだろうと述べた。
英ポンドは一時、6カ月ぶり高値の1.3292ドルを付けた。終盤は0.07%安の1.3221となった。
カナダドルは0.5%上昇し、1米ドル=1.39カナダドルとなった。カナダ銀行(中央銀行)は16日、主要政策金利を2.75%に据え置いたが、インフレ抑制のために必要であれば断固たる行動を取る用意があると述べた。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは8万3989ドルで横ばいだった。
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