• 2025/04/16 掲載

カナダ3月物価が予想外の大幅鈍化、追加利下げ観測やや強まる

ロイター

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[オタワ 15日 ロイター] - カナダ統計局が15日発表した3月の消費者物価指数(CPI)は、前年比上昇率がロイター集計のアナリスト予想調査を大きく下回る意外な結果となった。これを受けて市場では、カナダ銀行(中央銀行)が16日に追加利下げの決定を発表するとの観測がやや強まった。ただ、物価の先高観は根強く、利下げの一時停止を見込む声も依然多い。

3月CPI上昇率は前年同月比2.3%、前月比0.3%だった。ロイター調査では、それぞれ2.6%、0.6%と見込まれていたものの、ガソリンと旅行ツアーが値下がりし、物価の伸びを鈍化させる大きな要因となった。

CPI鈍化を受け、為替市場で見込まれる利下げ一時停止の確率は約52%と、CPI発表前の60%から低下した。

ただ、変動の激しい品目を除外したCPI中央値やトリムといった中銀が注視するコア指標について、統計局は高止まりが続いているとの見解を明らかにした。

足元ではCPIには伸び加速の兆しが見られる。売上税免除の時限的措置が2月中旬に終了したことで、3月に入って食品とアルコール飲料がそれぞれ前年同月比3.2%、2.4%値上がりし、措置終了に伴う物価押し上げの影響が浮き彫りになった。

さらに、米国との貿易摩擦も中銀が困難な政策判断を迫られる一因。トランプ米大統領がカナダ製品に課す各種の輸入関税とカナダ政府の報復措置はカナダの物価を押し上げる半面、経済成長下押しの可能性もあるためだ。

BMOキャピタルマーケッツのチーフエコノミスト、ダグ・ポーター氏は「中銀は依然として高止まり感が比較的強いコア指標で政策判断をするのか。あるいは消費者と経営者のマインドが大きく冷え込み、足元の四半期に景気が悪化する可能性を踏まえるのか。難しい判断だ」と指摘。仮に追加利下げに踏み切っても「誰も判断力や見識を疑問視しないと思う」と話した。

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