- 2025/04/16 掲載
米国株式市場=小反落、ダウ155ドル安 関税巡る不透明感で
[ニューヨーク 15日 ロイター] - 米国株式市場は小反落して取引を終えた。関税を巡る不透明感が依然として高く、消費者関連株やヘルスケア株が下落した一方、銀行の好決算が幾分の支援材料となった。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)とシティグループはこの日発表した決算を受けて上昇した。
ただ銀行幹部は、トランプ大統領の通商政策によって引き起こされた混乱が続けば、米国の個人消費は大きなリスクに直面すると警告した。
航空機大手ボーイングは2.4%下落し、ダウ工業株30種を圧迫。中国が国内航空会社に対し、ボーイング製航空機の追加納入を一切受けないよう命じたというブルームバーグ・ニュースの報道を受けた。米政府が中国製品に計145%の関税を課したことへの報復という。
14日付の連邦官報によると、トランプ政権は安全保障上の理由から半導体と医薬品に関税を課す手続きの一環として、これらの分野の輸入状況に関する調査を開始した。
ベアードの投資ストラテジスト、ロス・メイフィールド氏は「決算はかなり好調だが、市場は関税と貿易を巡る不確実性に悩まされており、現時点で重要な材料はそれしかない」と指摘。そのような材料がない日は一種の往来相場となると語った。
日用品・医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は0.5%下落。四半期の売上高と利益はともに市場予想を上回ったものの、医療機器の売上高が予想に届かなかった。
バークレイズは15日、関税が自動車メーカーの収益を圧迫する可能性があるとして、米国の自動車・モビリティーセクターの投資判断を引き下げた。フォード・モーターは2.7%、ゼネラル・モーターズ(GM)は1.3%、それぞれ下落。S&Pの一般消費財セクターは0.8%安。
ヘルスケアセクターではメルクが1%下落した。
BofAは3.6%上昇。金利収入の伸びを背景に第1・四半期の利益が予想を上回った。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.29対1の比率で上回った。ナスダックでも1.2対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は150億株。直近20営業日の平均は約190億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 40368.96 -155.83 -0.38 40527.82 40791.18 40346.94
前営業日終値 40524.79
ナスダック総合 16823.17 -8.32 -0.05 16842.39 16979.96 16753.22
前営業日終値 16831.48
S&P総合500種 5396.63 -9.34 -0.17 5411.99 5450.41 5386.44
前営業日終値 5405.97
ダウ輸送株20種 13423.59 -149.84 -1.1
ダウ公共株15種 1015.54 0.55 0.05
フィラデルフィア半導体 4021.89 18.67 0.47
VIX指数 30.12 -0.77 -2.49
S&P一般消費財 1506 -12.12 -0.8
S&P素材 511.83 -3.26 -0.63
S&P工業 1069.45 -5.69 -0.53
S&P主要消費財 893.77 -5.99 -0.67
S&P金融 786.24 1.79 0.23
S&P不動産 250.09 0.58 0.23
S&Pエネルギー 606.68 -0.77 -0.13
S&Pヘルスケア 1604.63 -11.17 -0.69
S&P通信サービス 309.79 -1.73 -0.55
S&P情報技術 3942.55 13.3 0.34
S&P公益事業 394.96 0.18 0.05
NYSE出来高 10.72億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 34590 + 230 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 34490 + 130 大阪比
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