• 2025/04/08 掲載

米社債市場、3日連続で発行ゼロ 信用スプレッド拡大継続が響く

ロイター

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。
[7日 ロイター] - 米社債市場では7日まで3営業日連続で新規発行の発表がゼロになった。トランプ大統領の関税政策が米景気後退をもたらすのではないかとの懸念から、米国債利回りと比較した信用スプレッド拡大が続いているためだ。

トランプ氏が相互関税の詳細を発表した2日から7日までに、投資適格社債の信用スプレッドは平均で24ベーシスポイント(bp)広がって120bpと2023年11月以来の高水準を記録した。

ICE BAMLのデータによると、高利回り社債の信用スプレッドもこの間119bp拡大して23年6月以来の461bpに拡大している。

ジャニー・キャピタル・マネジメントのチーフ債券ストラテジスト、ギイ・ルバ氏は、株価に持ち直しの兆しが出てくれば、社債にもある程度押し目買いが入ると予想。しかし「今のところは足場が悪い市場で、どのようなファンダメンタルズないしテクニカルの指標にも準拠していない」と指摘した。

あるシンジケートバンカーは、新規発行を模索していた幾つかの企業はあったが、市場の不安定な値動きが続き、大幅なプレミアムを乗せない限り十分な需要を確保できるかどうか分からなかったので起債見送りを決めたと明かした。

別の市場関係者は、先週末の動きからは、トランプ政権の関税を巡る強硬姿勢が和らぐか、米国の貿易相手側の交渉がより急速に進展して潮目が変わると期待させる材料は何もなかったと説明した。

ムーディーズのバイスプレジデント兼シニア・クレジット・オフィサーのシャロン・ウー氏は、高利回り社債のスプレッド拡大が続けば、世界全体のデフォルト(債務不履行)率は足元の5%弱から1年後に8%超まで上昇しかねないと警告した。

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます