- 2025/04/04 掲載
日経平均は大幅続落、8カ月ぶり3万4000円割れ トランプ関税に懸念
日経平均は、米国株の大幅安を嫌気した売りが朝方から優勢となり、431円安で寄り付いた後も下げ幅を一時1476円安の3万3259円76銭に拡大した。ドル/円が145円台へと円高に振れたことも投資家心理を冷やし、東証プライム市場の値下がり銘柄数は9割と全面安の商状になった。
米国市場でフィラデルフィア半導体指数(SOX)が10%近く下落したことを嫌気し、国内の関連株が急落して日経平均の押し下げに作用した。長期金利が低下する中、銀行や保険といった金融株の弱さも目立った。銀行株は「3月にかけて買いが膨らんでいたことも売りを増幅させた」(いちよしアセットマネジメントの秋野充成社長)とみられている。
午後には東証銀行業株価指数先物の取引を一時中断するサーキットブレーカーが発動した。東証グロース市場250指数先物も一時取引を中断した。
大引けにかけて下げ幅を縮小したが、市場では「中途半端な下げにとどまり、下値警戒感は払しょくされていない。値ごろ感はあるが手出ししにくく、来週以降の下押しにも警戒感が残っている」(いちよしAMの秋野氏)との声が聞かれた。
TOPIXは3.37%安の2482.06ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比3.37%安の1277.38ポイントだった。プライム市場の売買代金は6兆8414億9700万円だった。東証33業種では、値上がりは陸運や食料品、不動産の3業種、値下がりは銀行や非鉄金属、石油・石炭製品など30業種だった。
内需株の物色が目立ちKDDIや小田急電鉄が大幅高。ニトリホールディングスは堅調だった。一方、みずほフィナンシャルグループやアドバンテストは大幅安。トヨタ自動車は軟調だった。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が4.69%安の597.38ポイントと7日続落した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが140銘柄(8%)、値下がりは1489銘柄(90%)、変わらずは8銘柄だった。
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