• 2025/03/20 掲載

英中銀、2会合ぶり据え置き 内外の不確実性「会合ごとに分析」

ロイター

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[ロンドン 20日 ロイター] - イングランド銀行(英中銀)は20日、政策金利を4.5%に据え置いた。据え置きは2会合ぶり。米国の関税政策が原因で貿易を巡る緊張が高まり、国内外の経済に高度の不確実性があると指摘し、今後、会合ごとに状況を分析し政策を決定する方針を示した。

政策金利の据え置きは8対1で決定。ディングラ委員が0.25%利下げを主張した。ロイターのエコノミスト調査では7対2での据え置き決定を予想していた。

ベイリー中銀総裁は声明で「現在、経済に多大な不確実性がある」と表明。金利は徐々に低下傾向をたどるとの見方は変えていないが、6週間ごとの政策決定会合ごとに「世界経済と国内経済の動向を非常に注意深く見ていく」と述べた。

金融政策委員会は、インフレ圧力が緩和し続けると予想するものの「今後数回の会合で、金融政策が予め定められた道筋をたどるという前提はない」と述べた。

ロイター調査では、61人のエコノミスト全員がきょうの据え置きを予想。利下げは5月、8月、11月と予想していた。

金融政策委員会は、追加利下げについて2月と同様「段階的かつ慎重なアプローチ」を取るとした。

米国の関税発動発表を受け、報復措置を取る国が出るなど、世界貿易政策の不確実性が高まっていると指摘。「他の地政学上の不確実性も高まっている」とし、ドイツの財政政策転換に言及した。

今年のインフレ率のピークの予測は第3・四半期で3.75%とし、2月予想の3.7%から若干上方修正した。

第1・四半期の成長率については、前期比でプラス0.1%からプラス0.25%に引き上げた。

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