- 2025/03/19 掲載
午後3時のドルは149円後半で強含み、米FOMC待ちで上値限定的
[東京 19日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル高/円安の149円後半で取引されている。日銀による金融政策の現状維持決定を受けてやや買いが強まる場面もあったものの、決定内容自体は想定通りだったこともあり、すぐに値を戻した。植田和男総裁の会見や米連邦準備理事会(FRB)の政策決定を控え、上値は限定的となっている。
ドルは日銀の現状維持決定を挟み、午前中は149円前半から半ばでのもみ合いに終始した。午後に入り、植田総裁の会見を前に149.80円付近まで強含んだものの、日中の値幅は60銭弱にとどまった。
日銀の現状維持は市場の予想通りで、関心は植田総裁の会見と米連邦公開市場委員会(FOMC)の決定に移っている。
日銀の追加利上げを巡っては、総裁会見でも半年に一度のペースとの見通しが大きく崩れることはないとの見方が複数聞かれる。日銀が午前に公表した声明文については「リスク要因の洗い直しはあるだろうが、日銀としてのスタンスはほとんど変わっていない」(国内銀のストラテジスト)との声があった。
SBIリクイディティ・マーケットの上田真理人・金融市場調査部長は「リスク要因を除いては利上げを継続してもおかしくない状況だ」と指摘。リスク要因に挙げた通商政策は、4月2日の米国による相互関税発動が見送られない限り次回会合でも見通しがつきにくいとして、これら外部環境を受けての政策判断について「明確な回答をするのは難しいだろう」と語った。
日銀は19日公表した声明文で、リスク要因として、トランプ米政権の関税政策と各国の対抗措置を念頭に「各国の通商政策等の動きやその影響を受けた海外の経済・物価動向」を挙げた。資源価格の動向、企業の賃金・価格設定行動なども指摘し、日本の経済・物価を巡る「不確実性は引き続き高い」と指摘した。
きょうのFOMCでは、最新の経済・物価見通しが注目される。米株が弱めで、パウエルFRB議長の会見で「ハト派的な発言」(国内銀ストラテジスト)を予想する声も複数聞かれる。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 149.75/149.8 1.0931/1.09 163.75/163.7
0 32 6
午前9時現在 149.42/149.4 1.0938/1.09 163.49/163.5
6 40 0
NY午後5時 149.27/149.2 1.0943/1.09 163.37/163.4
9 46 1
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