- 2025/03/18 掲載
豪中銀、追加利下げ見通しは市場よりも依然慎重=総裁補
[シドニー 18日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)の経済部門を率いるハンター総裁補は18日、追加利下げの見通しについて、中銀は市場よりも依然として慎重だと述べた。
中銀は2月の理事会で政策金利を0.25%ポイント引き下げ、4.1%とした。4年以上ぶりの利下げとなった。
市場では現在、5月の追加利下げ確率が65%織り込まれており、年内に3回目の利下げも予想されている。
しかし、ハンター氏は18日の講演で、市場が追加利下げの見通しについて依然として過度に楽観的だという政策当局者らの最近の発言を繰り返した。
「総裁と副総裁が最近示唆したように、2月の決定は制約的な政策を幾分緩和する適切な時期だと判断したことを反映しているが、理事会は追加緩和の見通しについて市場よりも慎重だった」と述べた。
ブロック総裁とハウザー副総裁はここ数週間、一連の利下げは必要ないとの見解を示している。
ただ、ハンター氏は中銀の中心的な予測には依然として不確実性が高く、特に米国の政策決定が世界経済や国内の経済活動、インフレに及ぼす影響を注視していると述べた。
一方、国内の家計消費が昨年第4・四半期に上向いたことについて、季節的な支出による一時的な回復ではなく、「基調的なモメンタムの真の改善」を反映しているとの認識を示した。
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