- 2025/03/04 掲載
米銀行の大型合併、前政権の政策変更へ 審査厳格化から後退
[3日 ロイター] - 米連邦預金保険公社(FDIC)は3日、銀行同士の大型合併の審査を強化したバイデン前政権時代の政策を撤回する案を承認した。
FDICは2024年以前に有効だった合併政策を一時的に復活させるものだと説明した。共和党が主導するこうしたFDICの動きは、銀行の合併をより厳しく審査しようとした民主党前政権の取り組みからの後退となる。
24年に導入された従来方針では、合併を進める大規模な銀行に対してより厳しい監視が課されることになっていた。例えば、資産規模が500億ドルを超えるような合併は公聴会や意見聴取の対象となり、資産規模が1000億ドルを超えるような合併は金融安定化リスクについてより厳しい分析を受けることが義務付けられていた。
こうした方針は、バイデン政権下で産業界の合併をより厳しく監視しようとする動きが広まった中で打ち出されたもので、ビジネス寄りのトランプ政権下では後退するとみられている。
銀行業界はこれまで、合併に関する当局の承認取得プロセスが煩雑で不透明だと批判してきた。
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