- 2025/02/05 掲載
アルファベット第4四半期、売上高が予想下回る クラウド成長が鈍化
[4日 ロイター] - 米グーグルの持ち株会社アルファベットが4日発表した2024年第4・四半期決算は、売上高が市場予想を下回った。デジタル広告市場での競争激化とクラウドコンピューティング事業の減速が響いたとみられる。
株価は時間外取引で9%下落した。
売上高は12%増の964億7000万ドル。LSEGがまとめたアナリストの平均予想は965億6000万ドルだった。
クラウド事業の売上高は30%増の119億6000万ドルとなり、第3・四半期の35%増から減速した。LSEGがまとめたデータによると、アナリストは32.3%増の121億6000万ドルを予想していた。
ネット広告事業の売上高は10.6%増の724億6000万ドルで、アナリスト予想の718億4000万ドルを上回った。第3・四半期は10.4%増だった。
検索事業の売上高は12.5%増の540億3000万ドルだった。
1株当たり利益は2.15ドルと、予想の2.13ドルを上回った。
スンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)は、2025年の設備投資が約750億ドルになるとの見通しを示した。市場予想は約580億ドル。24年は525億ドルだった。
アルファベットは、人工知能(AI)開発を後押しし、検索やクラウドサービスなどの製品にAIを統合するためのインフラ構築に多額の資金をつぎ込んできた。ただ、コスト高や競争激化などに対する懸念も高まっている。中国のディープシークの台頭も米企業による多額の設備投資に疑問を投げかけている。
ピチャイ氏は、AIが生成する検索クエリの要約である「AIによる概要 (AI Overviews)」がグーグルの従来のウエブへのリンク上に表示され、検索利用を増加させたと説明した。
傘下の自動運転部門ウェイモは、数週間以内に東京でお披露目される予定だと述べた。
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