経団連の十倉雅和会長は３０日、大阪市内で記者会見し、５月の経団連会長退任後も日本国際博覧会協会（万博協会）の会長職を続ける意向を示した。協会理事会での承認を前提に、「最後まで責任を持ってやり遂げたい」と強調した。

十倉氏は２０２１年の経団連会長就任と同時に万博協会長に就いた。大阪・関西万博の開幕を４月に控え、「（万博は）ロングスパンに渡るプロジェクト。いろんな山を乗り越えてきたという個人的な思いもある」と語った。

２９日に大阪市内の万博会場予定地を視察したという十倉氏。前売りチケット販売が想定より低迷していることに関し、購入手続きが複雑で「一般の人が（チケットを）取りづらい」と指摘。万博の魅力を伝えるため、「コンテンツの発出を加速させていきたい」と述べた。

【時事通信社】 〔写真説明〕記者会見する経団連の十倉雅和会長＝３０日午後、大阪市北区