- 2025/01/30 掲載
日産、米国3工場で早期退職者募集へ 販売不振で生産調整
[東京 30日 ロイター] - 日産自動車は米国3工場を対象に4月から早期退職者を募集する。広報担当者が30日、明らかにした。北米での販売不振による生産調整に伴い、従業員を削減する。あくまでも自主的に退職者を募るもので、想定する人員削減の規模は公表していない。
同社は業績不振を受け、すでに世界で約9000人削減する方針を表明している。このうち約70%が生産部門での人員削減で、今回の早期退職募集もその一環となる。
対象は、完成車工場であるスマーナ工場(テネシー州、従業員数は昨年12月時点で5700人以上)とキャントン工場(ミシシッピ州、同4300人)、エンジンなどの部品を製造するデカード工場(テネシー州、同1700人以上)で、計1万1700人以上が雇用されている。
広報担当者によると、早期退職募集を4月から実施することを従業員に通知した。工場閉鎖や生産ライン削減は行わず、販売が回復すれば通常の稼働に戻す方針で、レイオフ(一時解雇)は行わない。
完成車を組み立てる2工場には生産ラインが各2本ずつある。スマーナ工場では4月からスポーツ多目的車(SUV)「ローグ」を生産するラインで2交代制から1交代制にする。SUV「ムラーノ」などを生産するもう1本のラインは2交代制のままとする。
キャントン工場では9月から、セダン「アルティマ」を生産するラインを2交代制から1交代制とし、ピックアップトラック「フロンティア」の生産ラインは2交代制を維持する。完成車の減産を受けて、デカード工場もシフトを調整する。
PR
PR
PR