- 2024/11/05 掲載
香港のヘッジファンド「ジール・アセット」が閉鎖へ、投資家に資金返還
[香港 5日 ロイター] - 香港を拠点とするヘッジファンド、ジール・アセット・マネジメントは5日、創業者の引退に伴い、来年で業務を中止し、投資家に総額16億ドル強の資本を返還すると発表した。
同社は主に中国株に投資。ウェブサイトで「2009年以来、成功を収めながらも波乱に富んだ道のりを歩んできたが、創業パートナーは来年末をめどに資産運用業から引退する計画に着手することを決めた」と表明。
第1歩として「全ての顧客の資本を返還し、資産運用業から撤退する」と述べた。
同社の旗艦リテールファンド「ボヤージ・チャイナ・ファンド」は20年のリターンがプラス49%に達したが、21年、22年、23年はそれぞれ15.8%、22%、23.5%のマイナスだった。
同ファンドの運用資産は13億ドル。今年のリターンは8月末時点でプラス1%となっている。今月5日から新規募集を停止した。
関係筋によると、同社の「ジール・チャイナ・ファンド」は今年のリターンが9月27日時点でマイナス1.7%。
香港やシンガポールなどを拠点とするオフショアの中国専門ヘッジファンドは、長期にわたる中国株の不振や地政学リスクに伴う海外勢の資本逃避を背景に21年以降、運用成績や資金流入が低迷している。
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