- 2024/09/18 掲載
作業データ改ざん=車両部品組み立てで―東京メトロ
東京地下鉄(東京メトロ)は18日、鉄道車両の車輪と車軸からなる「輪軸」の組み立て作業で、社内で定める基準値を超えていたにもかかわらずデータを改ざんして基準の範囲内に収まっているように見せかけていたと発表した。組み立て作業はグループ会社のメトロ車両が行っており、同社は「一定の範囲内であれば問題ないとの認識があった」としている。
データの改ざんが判明したのは、約1万1000軸(約2700車両)のうち、233軸(161車両)。銀座線や東西線など東京メトロの8路線の車両のほか、メトロ車両に作業を委託していた東葉高速鉄道と埼玉高速鉄道の車両も一部含まれる。
東京メトロは対象車両について、超音波を使った検査で安全を確認した上で使用を続ける。ただ、作業時の数値が基準値を大きく超過していた有楽町線・副都心線2軸(2車両)は使用を中止したという。14日には南北線の1本が運休となったが、その後車両の安全性が確認できたとして使用を再開。同社は今後の各路線の運行に影響は出ないとしている。
【時事通信社】 〔写真説明〕東京メトロの看板
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