• 2024/08/29 掲載

クラウドストライク、業績予想を下方修正 システム障害の余波続く

ロイター

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Jaspreet Singh

[28日 ロイター] - 米サイバーセキュリティー企業クラウドストライクは28日、通年の業績見通しを下方修正し、7月に起きた同社製品の不具合による大規模システム障害の余波で今後1年は厳しい環境が続くと予想した。

7月のシステム障害では、世界各地でインターネットサービスが中断、マイクロソフトの基本ソフト(OS)ウィンドウズを搭載した850万台の機器が影響を受け、大量の航空便が欠航となった。

ジョージ・カーツ最高経営責任者(CEO)は、システム障害により、いくつかの取引は次の四半期以降にずれ込んだが、大半は準備段階にあると語った。

アナリストらは、システム障害で同社の評判が傷つき、支配的なシェアを失う恐れがあると予想していたが、セキュリティー製品を変更するコストの大きさから顧客離れはさほど進まない可能性がある。

クラウドストライクのバート・ポドベレ最高財務責任者(CFO)は、同社を取り巻く厳しい環境は約1年間続き、来年後半に成長の再加速が見込まれると述べた。

同社は通年売上高見通しを従来予想の39億8000万─40億1000万ドルから、38億9000万─39億ドルに下方修正した。アナリストの平均予想は39億5000万ドル。

1株当たりの調整後通年利益は3.61─3.65ドルと予想。従来予想の3.93─4.03ドルから引き下げた。

第2・四半期(7月31日終了)の売上高は約32%増の9億6390万ドルと、予想の9億5860万ドルを上回った。調整後の1株利益は1.04ドルと、予想の0.97ドルを上回った。

TDコーウェンのアナリスト、シャウル・エヤル氏は「7月のシステム障害で世界は終わっていない。第2・四半期の業績と見通しは懸念されていたよりも良い」と指摘した。

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