- 2024/08/07 掲載
午前のドルは147円台へ一時上昇、上下3円超の急変動
東京市場のドルは朝方から不安定で、144円前半から145円前半を行き来した後、午前10時半過ぎに147.50円まで、15分程度の間に2.7円急騰した。
市場では、内田日銀副総裁が7日午前の講演で、金融資本市場が不安定な状況で「利上げをすることはない」と明言したことが話題となった。
発言が伝わった直後、日経平均が一時1100円超上昇して3万5000円台を回復した。「リスクオフムードの見極めに市場の関心が集中しており、(ドル/円は)株価の上下動に反応しやすい」(都銀関係者)状況が続いているという。
急速な動きが一巡するとドルは146円半ばへ反落した。市場では見通し不透明感の強さを指摘する声が多く聞かれた。
通貨オプション市場では、ドル/円の予想変動率(インプライド・ボラティリティー)が1カ月物で18%台と、5日につけた1年8カ月ぶり高水準の20%台から高止まりしている。
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