- 2025/04/12 掲載
良品計画、通期予想を上方修正 会員向けセールが好調
[東京 11日 ロイター] - 良品計画は11日、2025年8月期の連結営業利益予想を640億円から670億円(前年比19.4%増)へ上方修正すると発表した。IBESがまとめたアナリスト14人の予想平均663億円を上回った。年間配当予想は従来の44円を据え置いた。
3月の国内売り上げが会員向けセール「無印良品週間」の効果で好調な出足となったことなどを織り込んだ。「ヘルス&ビューティ」の商品や、ティッシュペーパーや洗剤といった「ハウスウエア(日用消耗品)」が売れ筋で、売り上げ構成比率が高まっている。
25年8月期上期(24年9月─25年2月)の営業収益や利益は過去最高を更新した。生産の内製化による原価低減や海外での値下げ抑制などで利益率が改善した。
一方、下期は為替の押し下げ影響を見込み、営業利益は前期比3.5%減を見込んだ。清水智社長は記者会見で、トランプ米政権による関税政策への対応は未定としたが、従来通り関税の影響も踏まえて産地の分散や集約、変更を柔軟に行っていく方針だと語った。
海外事業では、中国を中心に東アジアでの業績予想を引き上げた。清水社長は、中国の景況は「全体で言えば決して良くはないが、選ばれるブランドと選ばれないブランド・商品がかなりはっきりしてきている」と指摘。「より早くそれをつかみ、そこにマーケティングのコストをより多く入れて成長できる企業だけが残っていく。景気うんぬんではなく、本当に実力勝負だ」と強調した。
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