Promit Mukherjee　David Ljunggren

［オタワ　２６日　ロイター］ - カナダ銀行（中央銀行）のロジャース上級副総裁は２６日、企業が投資を拡大して生産性を高めることが同国の急務となっており、そうすればインフレの脅威から経済を守ることができるとの見解を示した。

企業向けの講演で「生産性向上は、金利上昇の効果にあまり頼ることなく、将来のインフレ高進から経済を守る手段になる」と強調した。

カナダ国内の生産性が低い原因は投資低迷だけでなく競争の欠如や、新たなカナダ居住者がスキルをうまく活用できないことだとした。

また、機械や設備だけでなく、知的財産への投資で同国が大きく後れを取っていると語った。

過去数十年間に比べてインフレの脅威が増す可能性にも言及。グローバリゼーションの恩恵が減り、人口動態や気候変動、世界的な貿易摩擦によって物価に上昇圧力がかかることを理由に挙げた。