- 2024/03/24 掲載
「紅麹」の8割、他社に供給=健康被害の恐れ、影響拡大も―小林製薬
小林製薬が、健康被害の恐れがあるとして自主回収を決めたサプリメントに含まれる「紅麹(べにこうじ)」を、他の食品メーカーなどに幅広く供給していたことが24日、分かった。同社が生産している紅麹のうち、自社製品への使用は2割程度で、約8割は他社に原料として販売していたという。
宝酒造は同日、紅麹を使用していたスパークリング日本酒を自主回収すると発表した。小林製薬から使用を控え、回収するよう要請を受けたとしている。現時点で健康被害は確認されていない。
小林製薬は22日、摂取により13人から腎疾患の症状が出たとして、紅麹を使用した5製品約30万袋の自主回収を発表したが、卸売先については公表していなかった。今後影響が拡大する可能性がある。
宝酒造が回収を決めたのは「松竹梅白壁蔵『澪(みお)』PREMIUM〈ROSE〉」の750ミリリットルと300ミリリットルの計約9万6000本。1月30日から販売されていた限定品という。
【時事通信社】 〔写真説明〕小林製薬が自主回収する商品(同社提供)
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