- 2024/03/11 掲載
マネーストック、M3は前年比1.8%増 伸び率は変わらず=日銀
[東京 11日 ロイター] - 日銀が11日に発表した2月のマネーストック速報によると、M3の平均残高は前年比1.8%増の1593兆2000億円となった。伸び率は前月の1.8%から変わらず。残高は4カ月ぶりに減少したが、高水準の預金通貨に支えられる構図が続いている。
M3の内訳では、預金通貨が4.5%増の967兆6000億円で、残高は7カ月ぶりに前月を下回った。季節要因が大きいとみられる。預金通貨の残高は前月に過去最高となっていた。現金通貨は0.3%減の115兆5000億円、CDは13.2%減の26兆6000億円。
M2は2.5%増の1238兆9000億円。残高は4カ月ぶりに前月を下回った。広義流動性は2.3%増の2125兆5000億円で、こちらも残高は前月より減った。M2や広義流動性の残高は前月、ともに過去最高を更新していた。
広義流動性のうち、投資信託は3.4%増の96兆1000億円。外債は17.4%増の34兆3000億円。伸び率は14年12月以来の高い伸びとなった前月と変わらず。広義流動性の速報値は一部推計が含まれており、来月の確報以降にデータが改訂される可能性がある。
日銀は同日、広義流動性の定例見直しを4月に行うと発表した。03年4月から24年2月までの計数を改定する。これに伴い、広義流動性の前年比はマイナス0.1―プラス0.1%ポイント修正される予定。
*日銀の発表資料は以下のURLをダブルクリックしてご覧下さい。
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(和田崇彦)
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