Promit Mukherjee　Ismail Shakil

[オタワ ８日 ロイター] - カナダ統計局が８日発表した２月の雇用統計によると、雇用者数は前月比４万６９００人増え、ロイター調査で予想されていた２万人増の２倍を超えた。宿泊や飲食などサービス産業などで正規雇用が７万６００人増えた一方で、非正規雇用は２万９９００人の減少にとどまった。

失業率は０．１ポイント高い５．８％で、ロイター調査の予想と同じだった。統計局によると、過去４カ月のうち３カ月はこの水準で安定している。

カナダ銀行（ＢＯＣ、中央銀行）が注視する正規雇用の平均時給は２カ月連続で伸びが鈍化し、前年同月比４．９％増にとどまって、昨年６月以来８カ月ぶりの低い伸び率となった。今年１月は５．３％増だった。

ＣＩＢＣキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、アンドリュー・グランサム氏は「労働市場の緩和ペースは非常に緩慢で、中銀に利下げを急がせる状況ではない」と述べた。利下げ転換の時期は６月の可能性が高いという。