- 2024/03/09 掲載
ベア1万円以上軸に調整=電機連合、交渉大詰め―24年春闘
2024年春闘で、電機業界の産業別労働組合「電機連合」が基本給を底上げするベースアップ(ベア)の最低回答基準について「月額1万円以上」を軸に調整していることが8日、分かった。消費拡大による経済の好循環を実現するため、前年の「5000円以上」から一段と高い水準とする。
11日の正式決定まで引き続き検討する。今春闘ではベア要求額を、現行方式となった1998年以降で過去最高の水準となる「月額1万3000円以上」とし、定期昇給分を含めて月額2万円の賃上げを求めている。11年連続のベア獲得を目指す。
電機大手の主要労組では要求と回答をそろえる「統一闘争」を展開しているが、20年春闘からは各社で回答額に差が出ることを容認。回答の最低基準のみを「歯止め」として設定している。電機各社では業績や事業環境などに濃淡があり、個社の回答にはばらつきが出るとみられるが、産業の魅力向上に向けて高水準の回答を求める。
【時事通信社】
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