- 2024/03/09 掲載
米国株式市場=下落、半導体株が下げ転換
S&P500とナスダックは取引時間中の最高値を更新。ただ前場後半から失速した。フィラデルフィア半導体指数(SOX)も一時最高値を更新したが、終値は4%安となった。
人工知能(AI)ブームの筆頭格、エヌビディアも5.6%安と7営業日ぶりに反落。一時5%超上昇する場面があった。
ブロードコムも7%安。7日に発表した年間売上高見通しは500億ドルに維持され、アナリスト予想をわずかに下回る水準となった。
マーベル・テクノロジーも11.4%下落。需要の低迷を受け、第1・四半期の業績が市場予想を下回るとの見通しを発表した。
米国株は序盤に上昇していた。米労働省が8日発表した2月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比27万5000人増加と、市場予想(20万人増)を上回った。ただ、過去2カ月分の雇用の増加数が合計16万7000人下方修正されたほか、失業率が約2年ぶりの水準に上昇し、米労働市場が減速しつつある可能性が示唆された。
コモンウェルス・ファイナンシャル・ネットワークの投資運用責任者、ブライアン・プライス氏は「きょうは単なる利益確定売り」と指摘。米会員制スーパーのコストコ・ホールセールの第2・四半期の総売上高が市場予想を下回ったことを受け、消費者がより慎重になっている兆候があると述べた。コストコの株価は7.6%安。
一方で「現在の一般的なバイアスは、ネガティブな材料がない限り、株価は上昇を続けるというもの」とし、「市場が今頼りにしているのは、インフレが緩和し続けFRBが利下げを開始するという点だ」とした。
米利下げに関する見通しを模索する上で来週発表の消費者物価指数(CPI)や小売売上高が注目される。
S&P500の主要11セクターでは、S&P情報技術が1.8%安と下げを主導。S&P主要消費財が0.8%下げた。
最も上昇したのはS&P不動産で1.1%高。S&Pエネルギーも0.4%上昇した。 週間ではS&P500が0.26%安、ナスダックが1.17%安、ダウ工業株30種平均が0.93%安だった。
ギャップは8.2%上昇。第4・四半期決算が市場予想を上回った。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.25対1の比率で上回った。ナスダックでも1.05対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は122億9000万株。直近20営業日の平均は120億8000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 38722.69 -68.66 -0.18 38776.80 38971.15 38705.03
前営業日終値 38791.35
ナスダック総合 16085.11 -188.26 -1.16 16322.10 16449.70 16059.50
前営業日終値 16273.38
S&P総合500種 5123.69 -33.67 -0.65 5164.46 5189.26 5117.50
前営業日終値 5157.36
ダウ輸送株20種 15718.22 -129.82 -0.82
ダウ公共株15種 855.65 +2.51 +0.29
フィラデルフィア半導体 4957.78 -208.05 -4.03
VIX指数 14.74 +0.30 +2.08
S&P一般消費財 1452.39 -7.27 -0.50
S&P素材 561.79 -3.14 -0.56
S&P工業 1032.45 -2.73 -0.26
S&P主要消費財 796.14 -6.69 -0.83
S&P金融 673.97 +1.30 +0.19
S&P不動産 251.68 +2.82 +1.13
S&Pエネルギー 668.50 +2.59 +0.39
S&Pヘルスケア 1703.26 -4.04 -0.24
S&P通信サービス 272.12 0.00 0.00
S&P情報技術 3774.23 -70.76 -1.84
S&P公益事業 321.41 +0.67 +0.21
NYSE出来高 10.21億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 38875 - 635 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 38785 - 725 大阪比
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