- 2024/03/09 掲載
ゲオルギエワIMF専務理事、続投に意欲 「幅広い支持あれば光栄」
[ワシントン 8日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事はロイターとのインタビューに応じ、2期目も続投できれば光栄だと発言、欧州の加盟国などから強い支持があると伝えられたと述べた。
専務理事の任期は5年間。ゲオルギエワ氏は9月30日に任期満了となる。同氏は現在70歳。
ゲオルギエワ氏はインタビューで、7日にブルガリア中央銀行総裁と話をした際、2期目の指名を受けたら続投するかと問われたことを明かした。中銀総裁は欧州の加盟国、他の先進国、新興国、低所得国から強い支持があると指摘したという。
ゲオルギエワ氏は「私はイエスと答えた。加盟国全体から幅広い支持があれば、職務を続けることは光栄だ」とし「IMFは波立った海を安定して航行する船だ。加盟国が私を再び船長に選出してくれれば、大変感謝する」と述べた。
IMFが必要に応じて速やかに行動し、厳しい状況下で加盟国を結束させていることを多くの人が評価しているとも指摘。2期目の優先課題として、歴史的な水準を下回っている中期成長見通しの下支え、途上国の債務問題、IMFのクオータ(出資割当額)改革を通じた代表権の手続きの強化を挙げた。
ゲオルギエワ氏はブルガリア出身のエコノミスト。女性として2人目の専務理事で、新興市場国から初めてIMFのトップに選ばれた。
IMFと世界銀行を巡っては、新興国・途上国の間で「欧米が牛耳っている」との批判が以前から出ており、同氏の続投でそうした批判に配慮できる可能性がある。
フランスのルメール財務相は先週、ゲオルギエワ氏について「素晴らしい仕事ぶりだ」と賞賛し、再任を支持する方針を示した。
IMF専務理事は長年の慣習として欧州諸国が候補を指名するため、フランスの支持は大きな意味を持つ。候補の指名には欧州連合(EU)全加盟国の同意が必要。最終的な決定はIMF理事会が下す。
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