- 2024/03/08 掲載
中国の佳兆業、清算審理延期 申立人変更
ドル建て社債の主要債権団の指示を受け、トラスティー(社債権者の利益を代表する信託受託者)が新たな申立人になったことを受けた。
佳兆業が8日、明らかにした。
従来の申立人だったブロード・ピーク・インベストメントは、佳兆業が国内社債1億7000万元(2400万ドル)の支払いを怠ったとして昨年7月に佳兆業の清算を申し立てたが、今年に入り保有する社債を売却。申し立ての撤回を求めた。
これを受け、トラスティーであるシティコープ・インターナショナルが2023年満期社債(元本残高7億5000万ドル)の未払いに関連して、再修正した申し立てを行う。
佳兆業は2021年後半に海外債務120億ドルがデフォルト(債務不履行)に陥り、2年前から債務再編手続きを進めている。
本社は深センで、中国の不動産デベロッパーとしては中国恒大集団に次いで海外債務が多い。15年に中国の不動産デベロッパーとして初めてドル建て社債がデフォルトに陥った。
ブロード・ピークの弁護士が昨年10月の審理で明らかにしたところによると、佳兆業は自社が清算に追い込まれた場合、債権者が取り戻せる資金は5%未満になると説明している。
中間決算によると、23年6月末時点の負債総額は2325億元、総資産は2787億元。
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