- 2024/03/08 掲載
ECB高官、相次いで利下げ支持 市場は6月を予想
ECB理事会メンバーであるナーゲル独連邦銀行(中銀)総裁、ビルロワドガロー仏中銀総裁、レーン・フィンランド中銀総裁、シムカス・リトアニア中銀総裁が利下げの可能性を指摘。利下げ開始の時期を巡る見解の相違はわずかだった。
ナーゲル氏はドイツのポッドキャスト「テーブル・トゥデイ」で「夏休み前に利下げが行われる可能性が高まっている」と発言。
ECBは夏休み前の4月11日、6月6日、7月18日に理事会を開く。
ビルロワドガロー氏は今春に利下げが行われるという強いコンセンサスがECB内にあるとし「春は4月から6月21日までだ」と説明した。
レーン氏も利下げに関する議論が「4月と6月の理事会」で再開されるだろうと述べた。
シムカス氏は記者団に6月の利下げの「可能性が非常に高い」とし、これが25ベーシスポイント(bp)刻みの一連の利下げの第1弾になる可能性があると述べた。4月の利下げの可能性は「低い」との認識も示した。
こうした発言を受け、ユーロ圏の金融市場は6月の利下げを完全に織り込み、その後12月までにさらに3回の利下げがあると予想している。中銀預金金利は現行の4.0%から3.0%に下がることになる。
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