• 2024/03/08 掲載

ECB金利据え置き、インフレ鎮静評価も「利下げ環境は整わず」

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[フランクフルト 7日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は7日、政策金利を予想通り据え置いた。インフレ見通しを下方修正して想定よりも早い鈍化を確認する一方、金利を引き下げる準備はまだできていないと強調した。

中銀預金金利は昨年9月の利上げ以降、過去最高の4.0%に据え置いている。インフレ鈍化を反映して声明は小幅に修正した。

声明では「1月の前回理事会以降、インフレ率は一段と低下した。基調インフレの多くの指標は一段と鈍化しているが、賃金の力強い伸びを一因に域内の物価圧力は依然として高い」とした。

「インフレ(見通し)は下方修正されており、特に2024年は主にエネルギー価格の寄与度の低下を反映している」と指摘した。

今後の決定について、一部は変動しやすく粘着的な物価を除いた基調インフレの経路次第であることを再確認した。

インフレ見通しは2四半期連続で下方修正し、今年の物価上昇率は2.3%、来年は2%と予測した。

ラガルド総裁は会見で「われわれはインフレ目標に向けて順調に前進しており、その結果、より確信を深めている」と述べた。また、「6月にはもっと多くのことが分かるだろう」と述べ、この点についてはECB政策担当者間で大方の合意が得られているとした。

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