- 2024/03/08 掲載
米経済、利下げの段階に至らず 必要なら利上げも=ボウマンFRB理事
[ワシントン 7日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のボウマン理事は7日、米経済は利下げを行うべき段階にまだ至っていないとの考えを示し、インフレ低下と最終的な利下げがベースラインであることに変わりはないとしながらも、金融引き締めの可能性を否定しなかった。
ボウマン理事はニュージャージー州で開かれた銀行関連の会合で「現在の金融政策スタンスは長期的にインフレ率を2%に引き下げる制約的な水準にあるようだが、物価状況の改善の停滞、もしくは反転を示すデータが入手されれば、将来の会合でフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を引き上げる用意がある」と述べた。
FRBは昨年7月以来、FF金利誘導目標を5.25─5.5%に維持。ボウマン理事はこの水準について「インフレ圧力の軽減に向け適切に調整されている」との見方を示し、「政策金利が現行水準に維持されたまま、インフレは一段と低下していくというのが自分自身の基本的な見通しだ」と語った。
その上で、インフレを押し上げる要因として、商品価格に影響を及ぼす可能性のある国外の紛争のほか、国内の継続的な賃金上昇などに言及。「拙速な利下げを行えば、長期的にインフレ率を2%に戻すために、将来的に一段の利上げが必要になる可能性がある」と述べた。
ボウマン理事はタカ派として知られる。
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