- 2024/03/07 掲載
賃上げ要求、30年ぶり5%超え=連合集計、平均5.85%―24年春闘
連合が7日発表した、傘下の労働組合の2024年春闘の要求集計(4日時点)によると、組合員1人当たりの賃上げ額を交渉する「平均賃金方式」を採用の3102組合が要求した賃上げ率の加重平均は5.85%となった。過去の最終集計との比較で、5%超えは30年ぶりという。
同日記者会見した芳野友子会長は、高水準の賃上げ要求について、物価上昇や人手不足、企業の業績回復など複合的要因によると分析。要求段階では「かなり良い水準」との認識を示した。
基本給を底上げするベースアップ(ベア)と定期昇給を合わせた要求額の平均は1万7606円となった。前年の同時期の集計から4268円増えた。要求提出済みは3726組合で、集計対象の52.3%を占める。
また、300人未満の組合要求が5.97%と、300人以上(5.84%)を上回った。昨年の春闘では大手企業を中心に高い賃上げ率を確保したが、中小企業との格差拡大が課題だった。芳野氏は中小組合での要求引き上げは「人への投資を重く受け止めた結果ではないか」と話した。
連合は今春闘で、ベアと定昇を合わせて5%以上の賃上げという要求指針を掲げている。
【時事通信社】 〔写真説明〕記者会見する連合の芳野友子会長=7日午後、東京都千代田区
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