• 2024/03/07 掲載

日銀財務への配慮から必要な政策妨げられるとは考えず=植田総裁

ロイター

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。
Takahiko Wada Shinichi Uchida

[東京 7日 ロイター] - 日銀の植田和男総裁は7日の参院予算委員会で、日銀財務への配慮から必要な政策の遂行が妨げられるとは考えていないと述べた。その上で、今後、賃金と物価の好循環の強まりを確認し2%物価目標の持続的・安定的な実現が見通せる状況に至れば、マイナス金利政策やイールドカーブ・コントロール(YCC)の枠組みなどさまざまな大規模緩和策の修正を検討していくことになると話した。藤巻健史委員(維教)の質問に答えた。

植田総裁は、今後YCCの枠組みを撤廃するにしても残すにしても「長期国債の買い入れは続くことになる」と述べた。見直しの前後で不連続な動きが生じることがないよう適切に対応する方針だとした。

正木一博企画局長は、2023年度上半期末(10年金利は0.76%)のイールドカーブが全体的にパラレルに上昇したと仮定すると、保有国債の評価損の拡大幅は1%上昇で29兆円、3%で77兆円、5%で114兆円、10%で180兆円になるとの試算を明らかにした。

23年度上半期末の保有国債の評価損は10兆5000億円だが、会計基準として償却原価法を採用していることから日銀の期間損益には影響がない。植田総裁は「一部の例外を除いて(これまで)国債は売却していない」とし、償却原価法の採用が適切だと説明。その上で、財務の健全性にも留意しつつ、適切な政策運営に努めていく方針だと述べた。

(和田崇彦、内田慎一 編集:田中志保)

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます