• 2024/03/07 掲載

トコジラミ、相談急増=春から活発化、薬剤抵抗型も―殺虫剤メーカー

時事通信社

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殺虫剤メーカーに寄せられるトコジラミの相談が昨年から急増している。気温25度前後で活発化するといい、春・夏にはさらに増えそうだ。最近はピレスロイド系という一般的な薬剤に抵抗性を持つ「スーパートコジラミ」が報告されることも多く、家庭で不安が募っているようだ。

「アースジェット」などを展開するアース製薬によると、2023年はトコジラミ関連で975件もの相談が寄せられた。22年の313件からは実に3倍超。同様に相談件数の急増を受けてフマキラーは、トコジラミ対策に効果のある自社製品が一覧できるページを昨年11月に製品サイトに設置した。

トコジラミは体長5?8ミリ程度で、ベッドや家具など狭い場所に潜む。繁殖力が高く、刺されると強いかゆみを感じることがあるという。コロナ禍後の人の流れの回復に加え、インバウンド(訪日客)や海外旅行からの帰国者が持ち込むケースも多く、今後の拡大が見込まれる。

近年は薬剤に抵抗性を持つトコジラミも問題視される。アース製薬はピレスロイド系でなく、より駆除効果の高い成分「テネベナール(一般名ブロフラニリド)」を使った殺虫剤をトコジラミ対策に有効として投入。同社は「ピークを迎える前に対策してほしい」と呼び掛けている。

【時事通信社】 〔写真説明〕トコジラミ(アース製薬提供)

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