• 2024/03/07 掲載

カナダ中銀、金利据え置き 「利下げ検討は尚早」

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[オタワ 6日 ロイター] - カナダ銀行(BOC、中央銀行)は6日、政策金利である翌日物金利の誘導目標を5.0%に据え置いた。据え置きは予想通り。基調的なインフレが持続していることを踏まえると、利下げを検討するのは尚早とした。

マックレム総裁は、インフレ率を中銀が目標とする2%に向かって確実に低下させるには一段の時間が必要になると指摘。「政策金利の引き下げを検討するのはまだ尚早だ。今後のインフレの進展は緩やかで、かつ一様でないと予想される」とし、「制約的な政策を緩めるのは尚早だ」と述べた。

カナダ銀行の発表を受け、カナダドルは0.4%上昇し1米ドル=1.3540カナダドルとなった。

また発表直後のカナダの短期金融市場では、4月利下げ確率が43%から23%に低下。利下げが完全に織り込まれている時期も6月から7月に後ずれした。

コーペイのチーフマーケットストラテジスト、カール・シャモッタ氏は「カナダ銀行は米連邦準備理事会(FRB)に倣い、ディスインフレのペースにより確信を持つ必要性を表明しているようだ」と指摘。「そしてそれは利下げを実施する前にさらなるデータを確認する必要があることを示唆している」と述べた。

マックレム総裁は、カナダ銀行はインフレ率が2024年半ばまでに3%近くになり、その後下半期には緩和すると予想していると改めて表明。

声明によると、コアインフレ指標は3─3.5%の範囲にあり、3%を超えて上昇するCPI構成要素の割合は減少しているものの、依然として過去の平均を上回っているという。

マックレム総裁は「理事会は引き続き基調的なインフレの持続を懸念しており、今後数カ月でコアインフレが一段と減速することを期待している」と述べた。

また、1月時と同様に、理事会内の議論が金利が十分に制約的であるかどうかから、現在の水準をどの程度の期間維持する必要があるかに移りつつあると語った。

スコシアバンクの資本市場経済担当バイスプレジデント、デレク・ホルト氏は「カナダ銀行当局者は何も急いでいない」と述べた。

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