• 2024/03/07 掲載

当局者間の意思疎通がきわめて重要=欧米金融不安の教訓で日銀総裁

ロイター

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。
Takahiko Wada

[東京 6日 ロイター] - 日銀の植田和男総裁は6日、日銀で開いた「アジア太平洋銀行監督ハイレベル会合」で、昨年春のクレディ・スイスの破たん処理を念頭に、アジア太平洋地域は欧米に先行して市場が開くため、週末に発生した混乱に真っ先に対応する必要があり、「他地域も含めた金融当局間の緊密なコミュニケーションがきわめて重要」だと述べた。

欧米の金融不安が高まる中、昨年3月19日、UBSによるクレディ・スイス買収が合意されたが、スイス当局がクレディ・スイスの発行したAT1債を無価値化する決定を下したことで波紋を呼んだ。同日は日曜日だった。

植田総裁はまた、金融のデジタル化が金融システム安定上の「新たなリスクの源泉にもなり得る点に留意が必要だ」と指摘。サイバー攻撃への対応やマネー・ロンダリング(資金洗浄)・テロ資金供与対策が一段と重要性を増していると述べたほか、暗号資産やAI(人工知能)などの新しい技術が「金融システムに機会だけでなくリスクももたらす可能性がある」と語った。

一方、金融システムを取り巻く近年の大きな環境変化として、グローバルな高金利シフトを挙げた。リーマン・ショック以降、低金利環境が継続していたが「短期間の間に高金利環境にシフトし、不確実性を伴いながらもその長期化が意識されている」とし、改めて金融機関における金利・信用リスク管理の重要性を呼び起こしていると述べた。

(和田崇彦)

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます