- 2024/03/06 掲載
ノボ糖尿病薬「オゼンピック」後期治験、腎・心臓疾患死亡リスクが低減
[コペンハーゲン 5日 ロイター] - デンマーク製薬大手ノボノルディスクの糖尿病治療薬「オゼンピック」の大規模な後期臨床試験で、糖尿病患者が罹患した慢性腎疾患の進行を遅らせた上、慢性腎疾患と重い心臓疾患による死亡リスクを24%減らせたことが分かった。
オゼンピックは消化管ホルモンを模倣して食欲を抑えるGLP-1受容体作動薬というクラスに属する。今回の大規模治験では2型糖尿病治療と体重減量以外にも効果のあることが示された。
同社によると、2型糖尿病患者の約40%が慢性腎疾患に罹患し、世界で約7億人に上る。
ノボは5日付の声明で「(オゼンピックの有効成分)セマグルチド1.0ミリグラムを投与した患者群はプラセボ(偽薬)群と比べて、腎疾患の進行が遅くなり、心血管疾患と腎疾患による死亡が24%減るという、統計学的に有意で優れた結果を示し、主要評価項目を達成した」と述べた。
治験は2019年に開始。2型糖尿病と、中等度から重度の慢性腎疾患のある約3500人を対象に、標準治療に加えてセマグルチドを週1回1ミリグラム投与していた。
関連コンテンツ
PR
PR
PR