- 2024/03/02 掲載
大幅な雇用喪失伴わないディスインフレ進展に楽観的=クーグラーFRB理事
スタンフォード大学経済政策研究所の年次経済サミット向けの講演原稿で「労働市場の大幅な悪化なしにディスインフレの継続的な進展が見られると慎重ながらも楽観視している」と指摘。FRBによる利下げ開始時期やそのペースに関しては特に言及しなかったものの、自身の楽観的な見方は、労働市場が堅調を維持しているにもかかわらず、FRBの利上げとインフレの一因となった供給ショックの反転がいかに迅速に物価圧力を緩和したかに由来すると述べた。
また、パンデミック(世界的大流行)後にインフレが急上昇したのは、財と労働力の供給が急激かつ急速に制限されたためであり、企業はそれに迅速に適応することができなかったと言及。ただ昨年には財と労働者の供給が軌道に乗ったため、インフレ率はほぼ急速に低下し、その結果、賃金の伸びは鈍化し、賃金・物価スパイラルの脅威は一掃されたとした。
さらに、インフレ期待は固定されたままであり、企業が価格を再設定する頻度はインフレ高進の最盛期よりも少なくなっているとした。
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