- 2024/03/01 掲載
猛暑響き、東北・北陸で降格続出=魚沼コシは「特A」維持―23年産米食味ランク
日本穀物検定協会は29日、2023年産米のおいしさを示す食味ランキングを発表した。評価対象の144産地銘柄のうち、5段階で最上位の「特A」となったのは、最高級ブランドとして知られる新潟県の魚沼コシヒカリなど43銘柄で、前年より3銘柄増えた。東北・北陸地方を中心に、猛暑の影響を受けた銘柄の降格が相次いだ一方、高温耐性品種の昇格が目立ち、「暑さ」への対応が明暗を分けた形になった。
食味ランキングは、炊いた白飯を専門家が食べ、味や香りなどを評価し、5段階で判定する。
特Aは、高温耐性品種の青森はれわたり、秋田サキホコレ、静岡東部と西部のきぬむすめが初めて獲得。同様に高温に強い滋賀みずかがみ、兵庫県南きぬむすめ、島根つや姫が昇格した。特Aに上がった12銘柄のうち、秋田県南あきたこまち以外は全て関東より西の銘柄だった。長野は北信、東信のコシヒカリが特Aに昇格した。
一方、特AからAに下げたのは12銘柄で、このうち6銘柄は青森津軽の青天の霹靂(へきれき)や福島の会津コシヒカリなど、産地が東北・北陸地方だった。新潟は6地区のコシヒカリのうち、上越がAに降格し、特Aは魚沼のみになった。北海道のふっくりんこは、特Aから2ランクダウンした。
協会は、「これまでにない厳しい気象条件が食味に影響を及ぼしたのではないか」とみている。
【時事通信社】
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