- 2024/03/01 掲載
NY市場サマリー(29日)ドル・株式上昇、インフレ指標受け
ドルは序盤に下落。米商務省が29日発表した1月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年同月比2.4%上昇した。伸びは前月の2.6%から縮小し、2021年2月以来の低さとなった。伸びは前月比では拡大したものの、連邦準備理事会(FRB)は6月に利下げに着手するとの見方が維持された。
ドル指数は0.22%高の104.15。月間では0.57%高となる見通し。
ドル/円は0.48%安の149.96円。月間では2.07%高となる勢い。
<債券> 利回りが小幅低下した。1月の米個人消費支出(PCE)価格指数の鈍化を受け、米連邦準備理事会(FRB)が6月に利下げに着手するという観測が強まった。
1月のPCE価格指数は前年同月比2.4%上昇。伸びは前月の2.6%から縮小し、2021年2月以来の低さとなった。
金融市場が織り込む6月の利下げ開始の確率は64.4%と、PCE統計発表前の57.0%から上昇した。年末までの利下げ幅予想は0.856%ポイントと、PCE前の0.779%ポイントから拡大した。
終盤の取引で、2年債利回りは0.4ベーシスポイント(bp)低下の4.644%、指標10年債利回りは1.2bp低下の4.262
30年債利回りは2.6bp低下の4.384%。
<株式> S&P総合500種とナスダック総合が終値で最高値を付けた。人工知能(AI)関連銘柄が買われたほか、インフレ指標と米連邦準備理事会(FRB)当局者の発言を受けて利下げへの期待が高まった。
大型半導体株のエヌビディアが2.08%上昇し、S&Pとナスダックを押し上げた。同業アドバンスト・マイクロ ・デバイセズ(AMD)も9.06%高と大きく上げた。これらのAI関連株やテクノロジー株はAI分野での成長期待からここ数カ月、市場の上げをけん引してきた。
デル・テクノロジーズも引け後に決算発表を控える中、1.51%上昇した。同社はエヌビディアのハイエンドプロセッサーを搭載したAI向けサーバーを販売している。
ナスダックは2021年11月19日に付けた過去最高値の1万6057.44ポイントを上回った。S&Pは前週に更新していた最高値の5088.80を上回った。
ダウ工業株30種は小幅高。米司法省が調査していると報じられた航空機大手ボーイングが1.59%下落したことなどから上値が抑制された。
<金先物> 米インフレの落ち着きを示す経済指標を受けて買われ、反発した。中心限月4月物の清算値(終値に相当)は前日比12.00ドル(0.59%)高の1オンス=2054.70ドルと、中心限月清算値ベースでは1日以来約1カ月ぶりの高値水準となった。
<米原油先物> 石油需要の先行き不透明感を嫌気し、小幅続落した。米国産標準油種WTIの中心限月4月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.28ドル(0.36%)安の1バレル=78.26ドル。5月物は0.38ドル安の77.45ドルだった。
ドル/円 NY終値 149.98/149.99
始値 149.97
高値 150.14
安値 149.22
ユーロ/ドル NY終値 1.0803/1.0807
始値 1.0833
高値 1.0856
安値 1.0796
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時04分 97*26.00 4.3817%
前営業日終値 97*11.50 4.4100%
10年債(指標銘柄) 17時05分 97*30.50 4.2541%
前営業日終値 97*25.50 4.2740%
5年債(指標銘柄) 17時05分 99*31.75 4.2517%
前営業日終値 99*28.75 4.2730%
2年債(指標銘柄) 17時05分 100*00.13 4.6229%
前営業日終値 99*30.63 4.6480%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 38996.39 +47.37 +0.12
前営業日終値 38949.02
ナスダック総合 16091.92 +144.18 +0.90
前営業日終値 15947.74
S&P総合500種 5096.27 +26.51 +0.52
前営業日終値 5069.76
COMEX金 4月限 2054.7 +12.0
前営業日終値 2042.7
COMEX銀 5月限 2288.5 +24.9
前営業日終値 2263.6
北海ブレント 4月限 83.62 ‐0.06
前営業日終値 83.68
米WTI先物 4月限 78.26 ‐0.28
前営業日終値 78.54
CRB商品指数 275.0768 ‐0.1936
前営業日終値 275.2704
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