• 2024/03/01 掲載

生成AIメモリー、日本で生産=韓国SKから半導体で協業案―キオクシア

時事通信社

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半導体大手キオクシアホールディングスが、韓国の同業SKハイニックスから、生成AI(人工知能)向けに需要が急増している次世代半導体メモリーを日本で生産する協業案を打診されていることが29日、明らかになった。キオクシアと米ウエスタンデジタル(WD)が共同運営する工場での生産を想定。キオクシア側は半導体市況やWDとの関係も踏まえ、対応を検討する構えだ。

協業の対象は「HBM」と呼ばれる技術を活用した次世代半導体メモリー。一時的なデータの書き込みや読み込み機能を持つ「DRAM」の一つで、SKが世界トップシェアを握る。膨大なデータの高速処理が必要な生成AIのサーバーなどに用いられ、米半導体大手エヌビディアをはじめ世界中で需要が急増している。

SK側には、岩手県北上市や三重県四日市市の既存のキオクシアの工場を活用すれば、迅速に増産体制を整えられるとの狙いもあるとみられる。キオクシア工場で最先端DRAMが生産されることになれば、日本の半導体産業復興に向けた一つの動きとなりそうだ。

現在、キオクシアとWDが国内で生産しているのは、データを長期保存するUSBメモリーやSDカードなどに使われる「NAND型メモリー」だけだ。DRAMに関し、日本のメーカーは1980年代後半には世界シェアでトップに立ったが、価格や開発面の競争が激化し、韓国や米国のメーカーにその座を譲った。

SKは、キオクシアに対し、同社筆頭株主の米投資ファンド、ベインキャピタルを通じて間接出資している。キオクシア側が模索するWDとの統合には、SKの理解が欠かせない。キオクシアはWDとの統合協議を進めてきたが、SKの同意が得られなかったことなどから、昨年10月にいったん交渉を打ち切った。

ベインは交渉再開に向け、統合前進の鍵を握るSKと水面下で協議を続けているが、協業案を巡る交渉の行方は流動的だ。関係者は「(今回の協業案と)統合協議とは別の議論だ」とも話している。

【時事通信社】

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