- 2024/02/29 掲載
JFE副社長:鋼材値上げ、来年度も継続=EV向け高級鋼の供給強化―インタビュー
JFEホールディングスの寺畑雅史副社長は時事通信のインタビューに応じ、原材料価格の高止まりや労務費の上昇を踏まえ、2024年度も鋼材価格の値上げを実施する方針を明らかにした。自動車大手など大口顧客向けの「ひも付き」や、一般顧客向けを含めた全ての鋼材で、4月以降1トン当たり1万円の引き上げを目指しており、「今後も販売価格の改善を続けていく」と述べた。
同社は西日本製鉄所倉敷地区で、電気自動車(EV)のモーターなどに使われる高性能な電磁鋼板の生産能力増強を進めており、寺畑氏は「収益性の高い高級鋼にシフトしていきたい」との考えも示した。東南アジア市況の低迷など厳しい経営環境が続く中、24年4~12月期決算の事業利益は大幅増を達成。「販価の改善が地に足がついてきた」として、鋼材価格の値上げや、利益率の高い商品の供給強化を進める構えだ。
〔写真説明〕インタビューに応じるJFEホールディングスの寺畑雅史副社長
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